アーティスト紹介(About)

Shima Kobayashi (Chromatic Harmonica)

1995年に世界ハーモニカ 大会で優勝し、文化庁海外芸術家派遣研修員として英国に渡り、ハーモニカの巨匠トミー・ライリーにクロマチック・ハーモニカを師事。ソロデビュー後、日本全国および海外各地でコンサートを行い、日本のFONTECレーベルからソロアルバム『Golden Girl』と『Chromatic!』をリリース(現在はいずれもストリーミングでお聴きいただけます)。 

2004年に英国へ移住し、音楽界の中で特殊な存在であるハーモニカと自己の音楽性、音楽家としての社会とのかかわりについて模索を続ける。その一環として2008年‐2015年にかけてThe Open Universityで社会科学(心理学専攻)の学士(優等学位)を取得するとともに、ローハンプトン大学(University of Roehampton)でコダーイ法に基づいた音楽教育のProfessional Practice Certificateを取得。音楽の芸術性を極めることと音楽が社会の中で持つ力を併せ持った音楽活動を展開する。

演奏レパートリーは、トミーライリーの最後の弟子として、1950年以降に作曲されたクラシック・ハーモニカ作品を中心に、親しみやすい室内楽作品からハーモニカ協奏曲のような大規模な作品をとりあげている。ライフワークとしての地域とともに作り上げる音楽とワークショップ活動と、語りと音楽の音楽制作、現代作曲家とのコラボレーションを通じて、ハーモニカのための新しい作品の創作に情熱を注ぐ。さらなる演奏表現の幅を広げるために、ロンドンを拠点とする即興音楽集団「Orchestra New」、またジャズを中心とした演奏グループ「Timeless」の活動への参加、様々な即興演奏スタイルに挑戦している。

2022年:M・スピヴァコフスキー作曲「ハーモニカ協奏曲」ソリスト

2023年:語りと音楽による『幸福の王子(The Happy Prince)』(オスカーワイルド)演奏

2024年:日本およびノルウェーでリサイタル。

2025年:R・ファーノン作曲「ハーモニカとオーケストラのための『Prelude and Dance』」、M・アーノルド作曲「ハーモニカ協奏曲」(マルコム・アーノルド音楽祭主催)それぞれソリストを務める。

ソロデビュー以降演奏活動に専念していた史真は、2015年より音楽教育に携わる。ハーモニカに限らず、未来の音楽家・音楽愛好家を育てることを目的に、小学校低学年から中学生まで、初めて音楽に触れる子供たちが生涯にわたり音楽を楽しめるスキルを育む能力(Music Literacy)を目的に考案した音楽指導を行い、ハーモニカ音楽への興味へと繋いでいる。ハーモニカ奏者としては、幅広い年齢層を対象に、個人レッスン、ワークショップ、セミナーなどの指導活動にも積極的に取り組み、次世代の音楽家たちに、まだ十分に知られていないクロマチック・ハーモニカ音楽の魅力を伝える。イギリス移住前に、一般財団法人地域創造(Japan Foundation for Regional Art-Activities)の公共ホール音楽活性化事業登録アーティストとして地域における捜索的音楽ワークショップを手掛けたのち、同支援事業登録アーティストとしても活動を継続している。

2025年3月、「SuperDuo」(ハーモニカ小林史真とピアニスト田村緑のデュオ)と公演では、地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市を支援するための異文化交流型チャリティーイベントを企画・開催。音楽や食、そして募金活動を通じて、英国と日本それぞれの地域コミュニティをつなぎ、両国の人々が交流する新しい形の文化交流を試みる。